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さて、ひとえにライブロック養殖といっても、その活動は多岐に渡ります。
養殖用ライブロックの海域への投入と回収・出荷作業以外にも、
・ライブロック用セラミックスの開発テスト
・海域での効率的なライブロック養殖手法の試験開発
・八重山漁協への養殖海域の要望や使用手続き
・養殖管理に掛かる履歴記録(タグ)に関する作業
などなど、養殖事業として必要な手続きや作業が沢山あります。
これらは資源管理を含めた環境保全に対する積極的な取り組みを行う為に必要な厳密な管理手続きを中心にしています。
YCCでは、こうした現場での養殖管理をマリンアクアリウム商品の産地・生産者名表示や品質保証など市場の透明化へと繋がるようにしていく為に、流通販売に関する取り決めやシステムの構築にも積極的に取り組んでおります。
更に、サンゴ養殖部会のメンバーと共に八重山漁協の他の組合員などへもマリンアクアリウムへの理解や協調を進め、ユーザーの皆様が継続したアクアライフを楽しめるよう努力していく活動をしております。
(沖縄では、漁業調整規則によって許可なく岩礁破砕を行う事は禁止されておりますので、原則的に天然ライブロックの採取は違法とされております。)
一般的な感覚としては、その辺の石を海へ沈めたらライブロックになると思われますし、それ程難しい事ではないように感じるかもしれません。
がしかし、海で養殖・生成されるものに対して所有権を発生させる為には、養殖免許としてきちんと養殖海域の申請・許可手続き(定期的に行う5年に一度の免許更新)を行い、養殖管理の為のルールを組合で作成(行使規則)し、養殖棚で管理されるライブロックの記録をしなければなりません。
更に、沖縄での養殖ライブロックに関しては天然素材の使用が厳しく制限されています。
これは、人工的に加工したライブロック原材の使用を意味しており、天然岩のそのままでの使用は勿論、天然素材は粒状からでないと使用出来ないというものとなっております。
また、八重山では養殖ライブロックの一つ一つにシリアルナンバーを付したタグを付ける事などがルール化されており、養殖ライブロックと天然ライブロックとの判別可能性を更に厳しくしております。
こうした事から、天然に類似するライブロックを天然ライブロックと判別出来る手法で養殖するという難題が養殖業者に課せられています。
がしかし、珊瑚礁海域の環境保全という意味では、天然採取の可能性を厳しく制限した手法で進めなければ、養殖としての理解が得られないのも事実です。
YCCでは、こうした課題をクリアーした養殖ライブロックを出来るだけ多くの皆様に使用して頂く事で、本当の意味の環境保全が出来るものと考えております。
一部のユーザーへの流通量では、その他のユーザーは天然採取に頼る他ないからです。
YCCの養殖ライブロックに伏した提案は、ユーザーの皆様への単純な問い掛けです。
アクアリウムの目的は様々にあると思いますが、魚やサンゴ等の生命と関わるものである以上完成という領域は無いでしょう。
アクアライフの継続プロセスの中で広がる世界こそが、アクアリウムの楽しみだと思います。
その為に、継続していく事が出来るアクアリウムを一緒に考えませんか?
というものです。
・インシュロックタグ管理やそれに対応する証明書などの発行
・養殖海域申請事務や他の組合員との取りまとめ
・海域周辺企業や団体・住民への説明
・ライブロック養殖規則などの作成
・出荷資材の注文・決済代行
など養殖業者を様々な面でバックアップしております。
YCCは、そうした中にある一つの養殖グループです。
同じ部会に参加するメンバーの養殖ライブロックも、YCCと同じ八重山漁協で行う養殖条件と規則の中で養殖されています。(価格・素材・形状・熟成度合いなどは違います。)
YCCでは、八重山で行われる養殖ライブロックを「八重山漁協」の名称の元に集約した養殖事業として、なるべく多くの方に広く知って頂く活動を八重山漁協と共に積極的に行っております。
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