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      ライブロック市場と環境について...
現在、国内市場で流通されるライブロックは月に数dから十数dと言われております。
この内、天然のライブロックが9割以上となっており、その産地は国外、国内を含めてサンゴ礁海域での採取がほとんどです。
この量は、単純に計算してもサンゴ礁海域の表面積を毎月10m四方ほど削っている事になり、10年続ければ小さな防波堤が出来る位の量となります。
こうした事を良いとするか、悪いとするか、多いとするか、少ないとするかは別として、サンゴ礁海域への影響や保全を考えるのは、これからのマリンアクアリウムにとって大事な事でもあります。
その為には、アクアリウムが行われる中で選択されている行為を正しく評価・認識出来る情報が必要だと考えます。
例えば、天然ライブロックの代替品であっても別の自然環境から得られるものですから、それ自体を盲目的に評価するわけにはいかないでしょう。
また、養殖においてはサンゴ礁海域へ投入・熟成される代替ライブロックの環境へ及ぼす科学的・遺伝的影響を考えなければならない場合もあるでしょう。
これからのアクアリウムは、こうした情報を必要とする市場へとステップアップしていかなければならないと感じております。
これは、現在のアクアリウムで得られる楽しみを損なわない程度に、環境への配慮を行う選択が出来るようにする為のものです。
更に現地養殖業者や採取業者にとっては、海域を利用する周辺関係者との相互理解も必要となります。
八重山においてサンゴ礁海域は重要な漁業資源や観光資源でもあります。
現地では、これらの資源価値を考慮しながら、アクアリウム用資源として活用していく事が求められています。
YCCでは、こうした環境や海域の保全に関する取り組みを行う同時に、養殖などを通じて次世代へと繋がるマリンアクアリウム商品の開発を行っていきたいと考えております。